こんにちは
発達障がい児の子育てがラクになるカウンセリングを大阪・江坂で提供中
カウンセリングサービスの那賀(なか)まきです。

ご訪問、ありがとうございます。

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息子の障害を知ったころの話です。
今日は4回め。

前回の記事 「「育てにくい子」を育てる③~わが子の障害を知った時の衝撃は「大切な人の死」と同じくらいの大きさだから~」
↓↓








①息子の将来を考えると不安なことばかりだった

息子の「障害」を知ったあと、わたしの心は不安でいっぱいになりました。

上手にできないことがたくさんある息子。
大きくなった時に困ることがたくさんあるんじゃないか?
大人になってからも苦労するんじゃないか?

ぐわわ~っと湧いてきた不安は、次から次へを湧き上がってきて消えることがありませんでした。

不安で不安で居ても立ってもいられない。
そんな感じだったと思います。

自分の不安な気持ちに耐えられなくて、「なにかしなくっちゃ!」と焦ったわたしは「とにかくどんなことをしたらいいか勉強しよう」と思いました。

不安な気持ちをじっと感じ続けるより、何かすることで気を紛らわせたかったのです。

②不安を打ち消すためにいろいろ勉強してみた

それまでも、ある程度は「広汎性発達障害」について学んだことはありましたが、もっと勉強しなくては!と思い、本やネットで情報をたくさん集めました。

息子は言葉に遅れがあったので、それを補う方法はないか?と調べたりもしました。

当時のわたしは「息子のため!」と思っていろいろな情報を集めていたのですが、今振り返ってみると、「息子のため」だけでなく「わたしが安心するため」にやっていた部分もあったと思います。

息子のためにいろいろと情報を集めたり、学ぶことで、「ほら、わたし、こんなにやっているでしょ!」と見えない誰かに向かって証明しようとするかのように・・です。

あの頃のわたしは気づいていませんでしたが、わたしの心の中には
「障害を持って生まれさせてごめんなさい。」という気持ちや
「息子が障害を持っているのなら、母親であるわたしは必死になって息子を助けなくちゃいけない。(そうしないと世間が許してくれない。)」というような気持がありました。

そのような気持ちが「ほら、わたし、こんなにやってるでしょ!」と見えない誰かに向かって言わせていたのです。


③学んだことを試してはみたけれど

わたしは、息子の障害について学んだことや息子をサポートするやり方を使って、息子を育てようとしました。

ところが・・・

本に書いてある通りにしても、ちっともうまくいかないのです。

例えば、ことばがうまく操れないなら、絵カードを使えばいいと思って、服を着る絵や歯磨きする絵などを見せて、「これ、やろう」と誘っても、息子は興味を示さない・・というように。

上手くいかないことが続くと、腹が立ちます。

「あなたのためにこんなにやっているのに、なんでそんな態度をとるのよ!」と思うこともよくありました。

実は「あなたのために・・・・やってあげている」という考え方の奥には「わたしはあなたのために犠牲を払っている」という思いが隠れています。

「わたしがあなたのためにこんなにやっているのに、あなたはちっともわかってくれない」と感じると相手に対して腹が立ちます。

それが、たとえわが子でも・・です。

④息子を置き去りにしていたわたし

この頃のわたしは、自分の気持ちを落ち着かせるためにいろいろな勉強をして、息子の役に立とうと思う気持ちでいっぱいいっぱいになっていました。

だから、息子のためにと思いながらも、息子を理解したり、息子と一緒に悩んだり遊んだりしようとする視点を持つことができていませんでした。

息子のためと言いながら、実際には息子を置き去りにして自分一人で前に進もうとしていたのです。

これではうまくいくはずがありませんよね。


でも、当時のわたしは、自分の心の状態を冷静に見ることなどできませんでしたから、
「こんなにわたしが頑張っているのに~~~~!」と息子や夫にイライラすることが増えるばかり・・。

イライラしたいわけじゃないけど、息子は言うこと聞かないし、夫は協力的じゃないし、わたしだけががんばってるだなんて、どういうことよ!!

そんな気持ちが爆発して、ヒステリックな態度をとってしまうことも・・・。


どーなる、わたし??

次回に続く・・・。


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(2020.5.20加筆修正)