障がいを持つ兄弟姉妹と共に育つと、自分の力ではどうすることもできない理不尽なできごとに出会うことも多いものです。そんな子ども時代のわたしは「力や権力があれば、この現実を変えることができると思っていました。

今日はそんな頃の話を少し・・。
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こんにちは。
カウンセリングサービスの那賀まきです。
いつもご覧いただきありがとうございます。

もし、わたしたちがこの世に生を受けるとき
なんらかの目的をもって生まれてきたとしたら
自分は何をするために生まれてきたのだろう?

そんなことを考えたことはありませんか?

わたしたちの人生には
楽しく幸せな時もあれば
悲しみのどん底に落ちることもあります。

どう切り抜けていいかわからず、
希望を見出すこともできず、
あきらめと絶望ばかりの世界・・

そんな「人生の暗黒時代」

ところが、
この人生の暗黒時代の中に「ビジョン」の光が見える
ということもあるんです。

今日は、私自身が体験した、人生の暗黒時代の中に「ビジョン」の光が見えた
という話を書きたいと思います。

1)わたしにとっての「暗黒時代」

わたしには
知的障害を持った妹がいます。

わたしが子どもの頃は
「障害者理解」といった視点は
まだまだ社会の中では認知されておらず

妹だけでなく
「障害を持つ人」は
「障害がある」というだけで
偏見の目でみられたり
差別されたり、
侮蔑の目を向けられたり、
いじめられたり・・
そんな時代でした。

妹とともに過ごす時間の中で
わたしは
なぜハンディがあるというだけで、
バカにされたり、
邪魔にされたりしなければいけないのだろう?
という怒りを感じながら生きてきました。

母は
この子と共に死んでしまおうと
何度も思ったと言います。

そして75才を超えた今でも
「この子より先に死ねない」と言います。

親が子より先に逝くのは当たり前のことなのに、子を残して死ねないと言うのです。

もし自分がいなくなったら、この子を誰が守るのか?
そんな思いがあるのかもしれません。

そこには絶望的な悲しみと不安と怖れがあったのだと思うのです。
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2)傷つきたくないから力を手に入れようと思った少女時代

少女の頃、
わたしは「総理大臣になりたい」と思ったことがあります。

総理大臣が一番エライ人だと思ったからです。

一番エライ人になって、
「いじめるな」
「大切に扱え!」
そんなふうに命令できれば、
社会を変えられると思っていたのです。

力さえあれば、世の中を変えられる

自分が強くなれば・・
力を持てば・・

そう思っていたのです。
そして、強く、正しく、力ある者になろうと頑張りました。

でも
この気持ちの裏側に隠れていたのは
強くなければ、攻撃されて、ひどい目にあう
力がなければ、踏みにじられる。

そんな怖れや不安、
傷つきたくない、傷つけらたくないという気持ちだったのです。

もうこれ以上傷つきたくない
そう感じた時、
わたしたちは「自立」という生き方を始めます。


傷つけられないよう強くなろうとするんですね。

けれど
攻撃されないために
より大きな力を求め、
傷つかないために
強さを求める生き方は

誰もあてにしない
誰も信頼しない
そんな孤独と共にある生き方で

わたしを
そして
わたしの周りの人を
幸せにはしませんでした。

心理学を学ぶようになり
自分の人生が
「戦い」に明け暮れていたことを知りました。

傷つけれられないためには、勝ち続けなければ!
負ければ、終わり・・
弱みを見せたら、たたかれる・・
隙をみせたら、やっつけられる・・

ずっとそう思って
いつも誰かと戦っていたのです。

そんなわたしが
カウンセリングを受けることや
心理学を学ぶことで
助けを求めることは「弱さ」なのではなく
自分以外の誰かを信頼する強さを持つことだ

ということにも気づいたのです。

3)わたしにとっての「カウンセリング」

カウンセリングを利用するってね、
わたしにとっては
自分のダメなところや嫌いなところも話すことでしたし
「助けて欲しい」というメッセージを伝えることでもあったんですね。

絶対弱みを見せちゃダメ!
そんなことしたら、ひどいめにあう!
そう思っていたわたしが、ですよ。

そんな予想に反して、
カウンセリングでは
弱音を吐いても
助けを求めても
「ひどいめ」にあわなかったんですね。
(あたりまえかもしれませんが・・・

その経験を通して、
わたしは
カウンセリングという場や
カウンセラーという存在を
「信頼」するようになっていきました。

4)「ビジョン」~「暗黒時代」に本当に欲しかったものとは~

カウンセリングを通して
自分以外の誰かを信頼することを知っただけではなく、
わたし自身がカウンセラーとしてたくさんの方と関わらせていただく中で、
人が周りの人に対して持つ「影響力」の大きさを知りました。

あなたが幸せであることは、
あなたの周りにいる人を
(それはあなたの知っている人であるかもしれないし
ただの通りすがりに出会う人かもしれないけれど)
幸せにしたり、
ほっとさせたり、
いい気分にさせたりする力を持つのです。

もし、
幸せや優しさや思いやりや感謝の心が
人から人へ伝わっていったなら

その繋がりの中で
あなたの心もゆとりを取り戻すでしょう。

もし、ゆとりを取り戻すことができたなら
弱い立場にある人にも優しく接しやすくなるでしょう。

このことに気づいたとき
小さい頃、社会や大人たちに
なんで優しくしてくれないんだ、
と怒っていたわたしは
本当は怒りたかったのではなく、
そんな温かい繋がりのある世界を見たかったのだ
と気がつきました。

だから、わたしは
あなたが今よりラクになること
今より輝くこと
今より幸せになることが
あなたの家族やあなたにとって大切な誰かの
「幸せ」や「安らぎ」に繋がるのだと信じています。


そして、それは、
わたし自身がずっとずっと思い描いていた
「温かい繋がりのある世界」に続く道でもあるのです。

あなたが
今よりラクに・・
幸せに・・・

そうなるためのお手伝いをわたしにさせてくださいね。

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